副詞「up」の意外な意味!

非常によく目にする副詞「up」、あなたは5つ以上の意味をパッと思いつきますか?

まず、基本的かつ馴染みのある「up」の意味から確認していきましょう!

副詞「up」の基本的な意味

①上へ(物理的に・数値的に)

The balloon went up and up.「風船は上へ上へとあがっていった。」

Turn up the radio.「ラジオの音量を上げて!」

Stand up now and put up the tent!「さあ立ってテントを張って!」

これが誰もが知る「up」の基本的な意味ですね。上記のいずれの例でも、物理的・数値的に上方向に動きがあります。

副詞「up」の意外な意味

では、ここからは「up」のあまり馴染みのない意味を見ていきましょう。

②(活動・動作などが)「高まって、活発で、元気で」※ボルテージがあがるイメージです

The storm is getting up.「嵐が強くなってきている。」

I will cheer him up.「彼を励ましてあげよう。」

③「北の方へ・街の中心部へ・話し手の方へ・話題の方へ」※地図で上を指す北や、何かの中心へ向かうイメージです

I will drive up to Canada.「カナダへ車で行こう。(話者はカナダより南にいる)」

Someone came up to me.「誰かが私の方へ近づいてきた。」

Go straight up to the window.「まっすぐ窓へ向かえ。」

④「すっかり、…し尽くす、完全に、ことごとく」

I aet up all the dishes.「料理はすべて平らげた。」

I’ve cleaned up the room.「部屋はすっかり片付けたよ。」

He tied up the victim.「彼は被害者をきつく縛り上げた。」

⑤「粉々に、細かく」※④の「すっかり」と似ています

The car was blown up.「その車は吹き飛ばされた。」

He tore up the letter.「彼は手紙をビリビリに破いた。」

chop up a onion「タマネギを細かく切る」

⑥(時間・期間が)「終わって、期限切れで」

Time is up.「時間切れだ。」

The game is up.「もはやこれまでだ。」

⑦「寝ないで、起きた状態で」※身体を上に起こしておくイメージ

Don’t stay up late.「遅くまで起きてちゃダメだよ。」

⑧(物事・話題などが)「出現して、現実に起こって」

He finally showed up.「彼がついに現れた。」

Something has come up.「ちょっとした用事が出来てしまって・・・。」

⑨「遅れないで、追いついて」

I can’t keep up with this class.「この授業にはついていけない。」

⑩「保管して、蓄えて」※棚などの高いところに保存するイメージ

save up for a new laptop.「新しいノートパソコンのために貯金する」

lay up food for a drought「干ばつに備えて食料を貯蔵する」

⑪(数詞の後で)「よりうえの、以上の」

people of thirty up「30歳以上の人々」

⑫(スポーツ・競技で)「相手よりリードして」※相手より上にいるイメージ

Our team is five goals up.「我々が5点リードしている」

(食べ物などを)「吐き戻して」※胃から食べ物が上がるイメージ

Ah, I feel like throwing up.「やばい、吐きそう。」